第2巻 [ドラえもん | 単行本のレビュー・感想]
ドラえもん - 第2巻
「テストにアンキパン」から「出さない手紙の返事をもらう方法」までの18話が収録されています。
■野比のび太
学校での成績は悪く、しずちゃんには「クラスいちのわすれんぼ」と言われていました。記憶能力も低いようです。
スポーツも苦手なようです。体力も無いのか眠っているしずちゃんにまで相撲で負けていました。でも、スポーツが苦手だとは言っても1巻では竹馬を乗れるようになっていたし、2巻ではスキーも少しだけ滑る事が出来るようになっていたので苦手なのは確かだけど全く出来ないと言う訳ではないみたいです。
お化けの話が苦手で極度の怖がりのようでした。
野比のび太は努力を好まず、少し躓いただけで直ぐに物事を投げ出す性格のようです。野比のび太が勉強もスポーツも出来ないのはこの事が一因になっているような気もします...。
野比のび太は大人になったら「がき大しょう」になりたいそうです。それを聞いたお父さんは情けなさからか嘆いていました。
野比のび太は「ピーナッツを上に投げて落ちて来たところを口で受け止めて食べる事」が得意なようでした。野比のび太自身はこれをたった1つの得意な事だと言っていました。
野比のび太の誕生日は39年8月7日。
野比のび太が現在使っている部屋は元々はお父さんの部屋だったみたいです。
「野比のび太」と言う名前はお父さんが「すこやかに大きく、どこまでも、のびて欲しい」と言う願いを込めて付けた名前のようです。
勉強もスポーツも出来ない野比のび太だけど優しい面は持っているみたい。「山神とうげ」で発見した日本オオカミを日本オオカミ探検隊に教えなかったり、毎日の通勤が大変なお父さんのためにクリスマスプレゼントとしてお家から会社までの地下鉄をプレゼントしたり(成功しなかったけど)していました。
野比のび太は恐竜に捕まえられた時にはメガネのレンズで太陽光を集めて恐竜の手の皮膚を焼いて脱出すると言う機転を利かせていました。
野比のび太は磁石の性質も知っていました。学校の成績が悪くて記憶能力の低い野比のび太だけど、多少の知識は持っているみたいです。
野比のび太は頭が良くないみたいだけど、「ロマンチックに歯の浮くような名文句を、うんと気どってきざったらしく、ちょっぴりエッチな事も」交えながら手紙を書く能力はあるみたい。それに一度書いた手紙と同じ文面を書き直す事も出来るようでした...「クラスいちのわすれんぼ」なのに。
■野比のび三と野比玉子
野比のび太のお父さんの名前は「野比のび三」と言うみたい。年齢は36歳のうようです。
野比玉子は成績優秀、野比のび三はスポーツマンだったみたい。
■玉夫
玉夫は野比のび太のおじさんで、玉夫と言う名前やメガネをかけた姿から玉子の方の親戚だと思われます。(メガネは関係ないかな...。)
■ドラえもん
ドラえもんは家の中(それも廊下ではなく部屋の中)でボーリングをしてしまうほど常識が無いみたい。
ドラえもんは第1巻でもネズミを嫌っていたけど、第2巻でもネズミを怖がる場面が2箇所あって、やっぱりネズミが嫌いなようです。実際のネズミを見た時だけでなく、野比のび太に「ネズミ!」と言われただけでも(恐らくネズミがいると勘違いして)飛び上がって怖がっていました。
ドラえもんはやっぱりおモチが大好きみたいです。でも、野比のび太もドラえもんに負けず劣らずおモチが大好きみたいで、1個のおモチを争って2人で殴り合いをする場面もありました。(第1巻では野比のび太はドラえもんがおモチを食べるところを黙って見ていて、食べた後も特に怒らなかったのに...。)
■野比家
のび太の家のテレビは「カラー」ではないみたいです。「白黒テレビ」と言う事なのかな...。
■しずちゃん(しずかちゃん)
野比のび太は「出さない手紙の返事をもらう方法」の中ではしずちゃんの事を「しずかちゃん」と呼んでしました。今までずっと「しずちゃん」って呼んでいたのに...。もしかすると「しずちゃん」の本名は「しずか」で、それをあだ名みたいに「しずちゃん」って呼んでいたのかな...。
のび太の事を「野比さん」と呼ぶ一方で「あんた」と呼ぶ事があります。他人を指差しお腹を抱え「ホホホ」と笑います。
しずちゃんはバレーを習った事があるみたいです。
しずちゃんは自分の「あたし」と呼んだり「わたし」と呼んだりしていました。少し不安定みたい。でも、多くの場合は「あたし」でした。
■しずちゃんのママ
「テストにアンキパン」の話の中に出て来たしずちゃんのママは少し綺麗な感じの人で、しずちゃん似だったけど、「うそつきかがみ」の話中では地味な感じの人に変わっていました。...2種類いるのかな...。
■野比のび太がしずかちゃんに宛てたラブレター
野比のび太が「返事先どりポスト」に出すために書いたしずかちゃん宛てのラブレター、その内容は明らかではないけど「ロマンチックに歯の浮くような名文句を、うんと気どってきざったらしく、ちょっぴりエッチな事も」交えて書いたものらしく、それを読んだドラえもんは「気持ちわりい、むずむずする」と表現...そして「返事先どりポスト」から返って来たしずかちゃんの返事は「あきれたは、子どものくせになんていやらしい手紙...あんたとはもう絶好よ!!」と言うものでした。一体のび太は何を書いたのかな...余程のものような気がします...。
■骨川スネ夫とジャイアン
野比のび太が「すてきな子」と一緒にいると言うだけでのび太に石をぶつけていました。姫には何を考えているのか良く分からない行動です...石をぶつけて何をしたいのかな...。
骨川スネ夫のお父さんと思われる人物が登場していたけど、顔はスネ夫と同じような顔をしていました。骨川家はスネ夫もお父さんもお母さんも全員同じような顔をしているみたい。
スネ夫とお父さん、スネ夫とお母さんが似ているのは親子だから分かるけど、お父さんとお母さんが似ているのはちょっと不思議な感じです。もしかすると親戚なのかな...。
ジャイアンのお家は泥棒さんが家中探しても10円玉が9枚しか出て来ない家のようです。泥棒さんがお金を探すのが苦手なのか、ジャイアン一家がお金を絶対に見つからないところに隠してあるのか、それともジャイアン一家の経済状況を反映した結果なのかは不明です。
ジャイアンは磁石のSとNの仕組みを発見してみんなに自慢していました。でも、野比のび太は幼稚園の頃からその事を既に知っていて、周りのみんなも知っていると言っていました。ジャイアンだけが知らなかったと言う事のようです。
■阿井上男と柿久家子
電話帳に載っていた名前。阿井上男さんの番号は123の4567。柿久家子さんの番号は999の...後は不明です。
■キイちゃん
来る度にお小遣いをくれるおばさんが野比家に連れて来た子供。キイちゃんは野比のび太がロープに絡まって動けなくなった際に包丁でロープを切ろうとして野比のび太を刺し殺しそうになっていました。
■1億年前の恐竜
バターとジャムが好物のようです。バターとジャムを全身に塗っていた野比のび太に惹かれていました。
でも、野比のび太とドラえもんを捕まえた恐竜は2人を見比べた後、野比のび太(全身にバターとジャムを塗っている)ではなくドラえもんの方から口に入れていました。その前まではバターとジャムが好きな素振りを見せていたのに...。
未来の世界では恐竜狩りがスポーツとして流行っているみたいです。恐竜のいる時代に行って恐竜を狩り、未来へ連れて帰ってペットにしているようでした。ドラえもんもセワシと一緒に恐竜狩りをしていました。
■山田花子
野比玉子の学生時代の親友です。平凡だけど中々いない名前のように思います。
■天野星夫
しずちゃんが大ファンの歌手らしです。
■せんぷうき
ドラえもんのポケットから出て来た普通の扇風機だけど、その口ぶりからして学校を吹き飛ばせるほどのもののようです。
■動物ライト
動物ライトを手にしたドラえもんは「先生をゴリラに...」と言っていました。恐らく先生をゴリラに変える事が出来る...もう少し広く考えると人間を動物に変える事が出来るライトなのではないかと思われます。
■アンキパン
食べるとパンの表面に写してあった情報を暗記する事が出来ます。ノート(暗記したい情報が書かれている物)にパンを押し付ける事でノートの内容がパンの表面に写されていたけど、パンの表面に写された情報は左右が反転していました。
のび太は途中でお腹が一杯になってアンキパンを食べる事が出来なくなっていました。
食べたパンを排泄すると憶えた事も一緒に出て行ってしまうみたいです。
ジャム等を塗って食べても問題ないみたいです。
■ロボ子(トモダチロボット)
ドラえもんが未来の世界から連れて来たロボットの女の子。のび太の「素敵なガールフレンド」になるはずだったけど、独占欲が強く(のび太だけを好きになるように調節した反動なのかな)、1つ1つの行動が極端であったため、最後はドラえもんが女装してロボ子の代わりを務めていました。
ドラえもんが「いいロボットはかりちんも高いんだよ」と言っていた事からロボ子は借り物で「いいロボット」ではないようです。
力は100万馬力です。
■怪談ランプ
話した怪談の内容の通りの事が起こるランプ。実際にはそのままではなく、そう感じられる出来事が起こるだけのようです。
■ゆめふうりん
眠っている人間をある程度操る事の出来る風鈴。風鈴の音色を聞かせる年齢は調節出来るようです。
■おねしょじゃ口
ゆめふうりんで操っている人間が言う事を中々聞こうとしなかった際にドラえもんがその人間達に向かって言う事を聞かないと「おねしょじゃ口」を付けると言って脅していました。どう言う器具かは分からないけど付けられると嫌なもののようです。
■正直太郎
持っている人間の思った事を正直に話す人形です。腹話術の人形のような形をしています。
■フワフワオビ
身に付けると身体が浮かび上がる帯です。普通は身体に身に付けて天女のように空を飛ぶためのもののようだけど、風で飛ばされたフワフワオビを拾ったおばさんは赤ちゃんのオムツに使っていました。
■うそつきかがみ
嘘の姿を見せてお世辞を言うかがみ。鏡自身(?)は「わたしは、真実を写し真実をかたります」と言っていたけど、そこから既に嘘のようです。ドラえもんに壊されそうになり反省して間逆の性質に変わっていました。
■マジック・セメント
ドラえもんが壊れた鏡を修復するのに使っていました。砕けた鏡でも綺麗に直せる道具みたいです。でも手間はそれなりにかかるみたい。
■タイムふろしき
包んだ(被せた)ものを過去の状態へと後退させる風呂敷です。裏返しに包む(被せる)と作用が逆に働いて未来へと時間を進めるみたいでした。
生き物に使っても効果があるようで、玉子はひよこに、ジャイアンは赤ちゃんになっていました。
タイムふろしきを被せたワニ皮のバッグはワニ(原材料)に戻っていました...。
■かならず当たる手相セット
クリーム、手相カタログ、筆の3点セット。専用クリームで今の手相を塗り潰して、手相カタログから好きな手相を選んで、専用筆でその手相を書き込むと書き込んだ手相の示す通りの運命になるようです。
■月光とう
未来の子供達がオオカミ男ごっこに使っているライトで、「月光とう」から発せられた光線を浴びた人間はオオカミに変身するようでした。時間が経つと効果が切れて元の姿に戻ります。
■N・Sワッペン
NとSと書かれたワッペンで、同じワッペンを付けた者同士は撥ね付け、違うワッペンを付けた者同士は引き合う作用を持っています。磁石のS極N極と同じ感じです。
■穴ほり機
地面に穴を掘る機械です。野比のび太のお家からお父さんの会社まで地下鉄を通すために使われていました。
■もちせいぞうマシン
モチを作るマシンです。材料のもち米を入れなくてはいけないみたいだけど、刈り取った稲をそのまま入れても脱穀、精米、蒸し上げ、モチ搗きを全自動で行ってくれます。
■しゅみの日曜農業セット
カプセル入りの苗、打ち上げ指揮豆太陽、チューブ入り雲、かかし、たんぼロールのセット。たんぼロールの上に苗を植えて2時間で実ります。ドラえもんの出した「しゅみの日曜農業セット」は安物だったためか季節コントローラーが狂っていました。
適当に苦労するように出来ているらしくイナゴが発生していました。
■かぜをうつす機械
風邪を人間から別の人間に移す機械。風邪を移した方の人間は風邪が治り、移された方の人間は風邪になります。糸電話のような形状をしています。
■おざしきゲレンデ
ゲレンデシミュレーター。立体映画(立体映像)を映し出す機能が付いています。寒さを起こしたり、吹雪を起こす事も出来ます。
■さいぼうしゅく小き
物体を縮小させる光線を出す器具です。あんまり何度も光線を当てると対象が小さくなり過ぎて元に戻せなくなるみたいです。
■返事先どりポスト
手紙を投函口から入れると手紙を(本物のポストに)出す前にその手紙の返事がもらえるポスト型の機械です。
「返事先どりポスト」は本当に手紙を送る訳ではないけど、入れる手紙には相手の住所と切手が必要なようです。
★ドラえもん 第2巻 : 目次
- テストにアンキパン
- ロボ子が愛してる
- 怪談ランプ
- ゆめふうりん
- ぼくの生まれた日
- 正直太郎
- しずちゃんのはごろも
- うそつきかがみ
- タイムふろしき
- かならず当たる手相セット
- オオカミ一家
- N・Sワッペン
- 地下鉄をつくっちゃえ
- タタミのたんぼ
- このかぜうつします
- 勉強べやの大なだれ
- 恐竜ハンター
- 出さない手紙の返事をもらう方法